2012年01月20日

新着ニュース 政治 01-20 いのさん

大阪市の橋下徹市長が19日、就任1か月を迎えた。連日メディアの前に立ち、庁内議論なしで次々と改革の腹案を打ち上げ、市幹部らをきりきり舞いさせている。

 市役所解体につながる「大阪都構想」を掲げて乗り込んできたトップに否定的だった職員たちも、圧倒的な発信力とスピードを前に、「検討段階のプロジェクトが決定事項のように発信され、反論のいとまもない」と当惑しつつ、唯々諾々と従う姿が目立っている。

 ◆取材45回TV17本

 「1か月しかたっていないが、相当いろんなことをやった気がする。市役所組織も大阪を変えようと動いてくれている」。19日、市役所で取材のテレビカメラの前に立った橋下市長は、満足げに振り返った。

 就任からこの日までに、記者会見などで報道陣の取材に応じた回数は45回。会見は1時間45分に及んだこともある。テレビ出演(収録済みを含む)は17本を数え、27日にも討論番組への出演が内定している。大阪府知事時代も就任1か月で16本に出演しており、露出度は大差ないが、「倍以上の出演依頼があったが、公務を優先して断った」(市長周辺)ことを考慮すれば、注目度はさらに増していると言える。

 ◆「火薬庫のよう」

 メディア戦術に長じ、生放送で新たな構想を打ち出すことも珍しくない。

 7日、読売テレビに生出演した橋下市長は、保育士らがマンションなどで乳幼児を預かる「保育ママ制度」に登録制を導入すると表明し、「今までは待機児童が出た分だけ募集していたが、登録制にすればいつでも預けられる。全国初の制度ですよ」と売り込んだ。

 たまたまテレビを見ていた市の担当者は「昨日、指示を受けたばかりなのに。制度設計もできてない」と驚き、慌てて幹部と連絡を取り合ったという。

 事前調整なしにトップ自ら発信するやり方に、幹部らは「何が飛び出すかわからない。火薬庫のようだ」と困惑するが、橋下市長は「方向性を示すのが僕らの役割。トップが問題提起をせず、役所組織に丸投げする方がおかしい」と意に介さない。

 幹部らには休日・深夜を問わず、指示メールを飛ばし、回答を迫る。金曜夜から土、日曜にかけて、十数通のメールが届いたという幹部は「矢継ぎ早すぎて、じっくり考えられない。まずは市長のスピード感に慣れないと」と漏らす。

posted by 管理人 at 18:12| 新着ニュ−ス 政治